月に囚われた男(2009年)
暗く、落ちた気分のときに、陰鬱な雰囲気の映画を観ると気持ちが落ち着いたりします。本作は陰鬱とした抑揚のない雰囲気で、孤独と暗さを醸し出しています。暗い孤独に癒される―—そんな感覚を覚えるSFサスペンス。
物 語:★★★★☆
映像美:★★★★☆
音 楽:★★★☆☆
字幕/吹替:字幕がオススメ です。
時 間:97分
ジャンル:SFサスペンス
どんな映画か(ネタバレなし)
「あと2週間」
「月に囚われた男」より
Synopsis(あらすじ)
近未来の地球――エネルギーは枯渇し、電力制限、食料不足が起き、枯渇するまで化石燃料を使った結果、深刻な環境汚染が進む。しかし人類は、月面で採掘されるクリーンエネルギーであるヘリウム3を手に入れる。これにより地球のエネルギーの7割を供給していた。月面でのヘリウム3の採掘事業を行うルナ・インダストリー。彼らの月面採掘基地で採掘作業員としてたった一人で働くサム。サムの契約期間は3年。孤独に耐えながら、植物を育て、模型を作り、ルームランナーで走る。そんな日々の繰り返しも、残り2週間に迫っていた。
Highlights(見どころ)
本作を観て感じたのは、“ 暗く静かな雰囲気に癒さる ” ということでした。薄暗く静寂に包まれた月面に築かれた無機質な採掘基地、実質的に唯一の出演者であるサム・ロックウェルの陰鬱とした苦悩を感じさせるお芝居、抑揚の無い挿入音楽は、自然と日常から引き離してくれる雰囲気を漂わせてくれています。脚本自体に新鮮な展開がある作品ではありませんが、映像、音楽、キャストによって醸し出される薄暗い雰囲気は、“ 暗さ ” に癒されるという不思議な感覚を教えてくれます。
少し落ち込んだときや、日常のバタバタから頭を引き離したいときには、オススメの映画ですので、ぜひご覧になってみてください。
Uroko
作品情報
制作年:2009年
制作国:アメリカ
監 督:ダンカン・ジョーンズ
出 演:サム・ロックウェル
ジャンル:SFサスペンス
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