ミレニアム ドラゴンタトゥーの女(スウェーデン版)(2009年)
雪深い孤島で起きた事件。薄暗い雰囲気の中で――静かに、じっくり、不安を感じながら――紐解かれる傑作ミステリー映画。
物 語:★★★★★
映像美:★★★★☆
音 楽:★☆☆☆☆
字幕/吹替:字幕がオススメ
時 間:153分
ジャンル:サスペンス、ミステリー
どんな映画か(ネタバレなし)
「女が獣に近づき これと交わるならば 女と獣を殺さなければならぬ」
「ミレニアム ドラゴンタトゥーの女」より
Synopsis(あらすじ)
スウェーデンの作家スティーグ・ラーソンによる傑作ミステリー『ミレニアム』を原作としたサスペンス・ミステリー映画。
36年前、北欧スウェーデンの孤島に住む16歳の少女が忽然と姿を消す。少女の一族は大企業グループを経営する財界の大物一族。少女失踪の日、一族は経営会議のため島に集まっていた。島と本土をつなぐ橋は一つ。その日、橋は自動車事故で封鎖されていた。—― 少女はどこに消えたのか?一族の誰かに殺されたのか?少女失踪以後、犯人から届く押し花の意味は? ―― 記者であるミカエル・ブルムクヴィストが、ハッカーであるリスベット・サランデルの協力を得て少女失踪事件の調査をはじめる。
Highlights(見どころ)
雪に包まれた静かな孤島、冷たい暗い雰囲気に包まれた映像は、何処かに何かが潜んでいるような不安を感じさせる雰囲気があります。映画音楽は最小限。それが余計に不安を煽ります。そして物語は薄暗い雰囲気の中でゆっくり、静かに展開していきます。サスペンス的な衝撃も与えつつ、謎がゆっくり紐解かれていく面白さに引き込まれる作品です。
ドラゴンタトゥーの女を演じるノオミ・ラパスを初めて見たのは、リドリー・スコット監督の「プロメテウス」(2012)だったのですが、個人的には印象の薄い女優でした。ただ本作では、強烈なインパクトと人を惹きつける魅力を存分に発揮しています。この魅力は、続編のミレニアム、「火と戯れる女」「眠れる女と狂卓の騎士」においても存分に発揮されていますので、ぜひご覧になってみて下さい。
Uroko
作品情報
制作年:2009年
制作国:スウェーデン、ドイツ、デンマーク
監 督:ニールス・アルデン・オブレヴ
出 演:ミカエル・ニクヴィスト、ノオミ・ラパス他
ジャンル:ミステリー、サスペンス
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