モンスターズ/地球外生命体(2010年)
SFのドキドキ感・非日常感も感じられながらも、切なさと美しさを感じるストーリー。サムネイルとタイトルから、チープなパニックB級映画を想像していたから、いい意味で裏切られました。そしてさりげない伏線と余韻を残すラストの展開は見事です。サムネイルで判断しちゃだめですね。
物 語:★★★★☆
映像美:★★★☆☆
音 楽:★★★★☆
字幕/吹替:字幕がおススメです。
時 間:94分
ジャンル:サイエンスフィクション
どんな映画か(ネタバレなし)
Synopsis(あらすじ)
6年前、NASAは太陽系に地球外生命体の存在を確認。探査機がサンプルを採取したが、大気圏突入時にメキシコ上空で大破した。その直後、新種の生命体が出現し、メキシコの半分は “危険地帯” として隔離された。アメリカ軍とメキシコ軍による新種の生命体の封じ込めは、難航していた。
メキシコで新種の生命体のスクープを狙うカメラマンのコールダーは、現地でケガをした社長令嬢を無事アメリカまで送り届けろと命じられる。
Highlights(見どころ)
二人のメキシコからアメリカまでの旅路をドキュメンタリーテイストで描いている作品で、地球外生命体の影に怯えながら陸路で “危険地帯” を旅をするという、非日常的で不安と胸の高まりを感じられる映画です。
一方で、単にスリルを味わう作品ではありません。
コールダーとサマンサ、それぞれが家族に関することで、苦悩や葛藤を持っていました。その苦悩・葛藤が地球外生命体に怯える旅路の中で同時に描かれて行き、二人の心の変化と、少しずつ明らかになっていく地球外生命の生態がリンクしていき、なんだか切なく美しい物語になっています。
音楽は人の内面を浮き彫りにするような内省的な音楽で、映画の美しく切ない世界観にしっかり浸らせてくれるものになっています。
ジャケットからは想像できない良い作品でした。
uroko
作品情報
制作年:2010年
制作国:イギリス
監 督:ギャレス・エドワーズ
出 演:スクート・マクネイリー、ホイットニー・エイブル他
ジャンル:サスペンス
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