13時間 ベンガジの秘密の兵士 (2015年)
連続する切迫感、臨場感、行き詰まり、脳裏にちらつく絶望。手に汗握る展開に引き込まれていく。
物 語:★★★★★
映像美:★★★★☆
音 楽:★★☆☆☆
字幕/吹替:字幕がオススメ
時 間:144分
ジャンル:社会派、戦争
どんな映画か(ネタバレなし)
「いつも最後だと思うのに なぜか戻ってくる 家にいたいのに」
「13時間 ベンガジの秘密の兵士」より
Synopsis(あらすじ)
2012年に実際に起きたアメリカ在外公館襲撃事件を基づき制作された社会派戦争映画である。舞台は独裁政権崩壊後の不安定さと独特の熱気に包まれるイスラム教国リビア。2012年9月11日、リビアのベンガジにあるアメリカ領事館が過激派勢力に襲撃される。元アメリカ海軍特殊部隊の6名の警備兵と過激派勢力との激戦を描く。
Highlights(見どころ)
本作は実話に基づき制作された映画です。当時リビアのベンガジは世界で最も危険な地域のひとつに指定されていました。ベンガジには秘密裏に設置されたCIA基地があり、存在が公にされていないことから、警備を米軍が担うわけにはいかず、民間軍事業者のチームが警備にあたり、メンバーは元海軍特殊部隊(SEALs)で構成されていました。
そしてアメリカ同時多発テロから11年目の夜に過激派勢力による攻撃が始まります。—― 攻撃はまだ続くのか?持ちこたえられるのか?援軍はいつ来るのか? ―― 連続する切迫感、臨場感、行き詰まり、脳裏にちらつく絶望。手に汗握る展開に引き込まれていく作品です。
物語は、任務と家族の間で葛藤する兵士たちの絆、信念と勇気に基づく選択といったところも描かれています。また、宗教にまつわる偏見と憎悪の連鎖といった社会的な問題も描かれている作品です。社会派の作品としては捉えず、戦争・アクション映画として見た方が素直に楽しめる作品だと個人的には思います。
映画『クワイエット・プレイス』でも同じ印象を持ちましたが、主演のジョン・クラシンスキーは優しい表情とともに逞しさを感じる俳優さんですね。殺伐とした戦闘の中にあって、安心感を与える存在感が印象的です。
尻上がりに引き込まれて行く作品です。
Uroko
作品情報
制作年:2015年
制作国:アメリカ
監 督:マイケル・ベイ
出 演:ジョン・クラシンスキー、ジェームズ・バッジ・デール、パブロ・シュレイバー、デヴィッド・デンマン他
ジャンル:社会派、戦争
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