トランス・ワールド(2011年)
人里離れた森の中、そこにあるのは古い小屋。何度森を抜けようとしても、また小屋に戻ってきてしまう。奇妙な森に迷い込んだ3人。何もない寒々しい森のなかにあって、観る手をしっかり作品に引き込んでくれる、脚本の妙。
物 語:★★★★★
映像美:★★☆☆☆
音 楽:★★☆☆☆
字幕/吹替:字幕がオススメ ですが、お好みで
時 間:89分
ジャンル:SF、サスペンス
どんな映画か(ネタバレなし)
「いい車だな、クラシックカーってやつか」
映画「トランス・ワールド」
Synopsis(あらすじ)
サマンサは、車がガス欠になり助けを呼びに行ったきり戻ってこない夫を探して、一人森を歩き、古い小屋にたどり着く。小屋でトムと遭遇し、彼もまた車が故障し三日前からこの小屋にいるという。小屋には壊れた無線とベッドがあるだけ。外と連絡する方法は何もなかった。そしてさらにもう一人、ジョディという女性が迷い込んでくる。飢えと寒さから逃れるため、3人は森を脱出しようとする。まっすぐ小屋を出発したはずなのに、目の前にはまた小屋が現れる。
Highlights(見どころ)
脱出できない森に迷い込んだ人たち、外には何も手掛かりはない、なぜか戻ってきてしまう、脱出不能 ―― いかにもB級映画の匂いがする作品だなあと思いながら観てみた作品でしたが、少し期待を裏切ってくれた作品です。確かに映像や演出には、安っぽいところもありますが、それをカバーする脚本の妙が光る作品です。
舞台は、ひたすら寒々しい森の中に、古い小屋があるだけ。一見手がかりが全く何もないようなところから、どのように糸口を掴んでいくのかが見どころになります。個人的には「こんな手があったか」と思わせてくれる、新鮮な脚本でした。
ホラー映画のような焦燥感のある暗い雰囲気に非日常を感じつつ、物語の展開に感心してしまう作品です、ぜひご覧になってみて下さい。
Uroko
作品情報
制作年:2011年
制作国:アメリカ
監 督:ジャック・ヘラー
出 演:スコット・イーストウッド、サラ・パクストン、キャサリン・ウォーターストン他
ジャンル:SF、サスペンス
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