インターステラー (2014年)
天体をはじめ鮮明な宇宙の映像に美しさとエネルギーを感じられ、ハンス・ジマーの手掛けるBGMと相まって言いようもない心地よさと宇宙空間にいるような心細さを覚える。物語は “科学” と “愛” で組立てた見事な脚本。映像、音楽、脚本、すべてが申し分なく、高い没入感を最後まで与えてくれる。
物 語:★★★★★
映像美:★★★★★
音 楽:★★★★★
字幕/吹替:吹替でもまったく違和感なく作品に入り込めます。どちらでもOK。
時 間:169分
ジャンル:サイエンスフィクション
どんな映画か(ネタバレなし)
「地球の寿命が尽きようとしている」
映画「インターステラー」より
Synopsis(あらすじ)
地球の寿命が尽きようとしている近未来の地球。正確には地球そのものが崩壊しようとしているのではなく、人類が適用できない環境へと地球が変化しつつあった。作中で詳細な年代や環境変化の原因について多くは語られていない。ただ、土壌が死に、疫病が流行り、植物は枯れ、深刻な食料危機に人類は見舞われ、人口や経済活動は大きく縮小していた。そしてこの先人類が行きつくところは低酸素による窒息死だった。人類を救うため新たな移住先を求め、宇宙へ旅立つエンジニアと研究者たちを描く。
Highlights(見どころ)
天体が非常に鮮明に美しく映像化されており、映画音楽の巨匠ハンス・ジマーが手がけるBGMと相まって、言いようもない心地よさを覚える作品です。同時に宇宙空間にいる心細さや、莫大なエネルギーを感じられるし、“ セット感 ” の無い映像は、高い没入感を提供してくれます。映像と音楽にも心動かされる作品です。
物語はというと、科学的な考証を十分考慮されたもので、荒唐無稽なSF的展開に冷めることはありません。また、SFというジャンルでありながらも、“愛” の物語という側面もあり、科学と愛情で巧く組立てられた脚本は十分見応えがあります。
主演のマシュー・マコノヒーは冷静で信頼の置けるエンジニアと愛情深い父親役を演じ、言わずもがなのカッコよさがあります。ノーラン作品常連のマイケル・ケインも印象的でありながらも物語の中で立ち過ぎない絶妙な存在感を発揮していますし、ロングのイメージのあったアン・ハサウェイのショートカットが似合い過ぎていて度肝を抜かれます笑。
非日常に浸るには最高の作品の一つです。また、科学的な考証もしっかりされた作品であるため、宇宙への関心も高まる作品だと思いますし、少し先の未来について想像してみることで、むずがゆく興奮できる作品です。
Uroko
作品情報
制作年:2014年
制作国:アメリカ
監 督:クリストファー・ノーラン
出 演:マシュー・マコノヒー、アン・ハサウェイ、マイケル・ケイン、ジェシカ・チャステイン、マッケンジー・フォイ、ケイシー・アフレック他
ジャンル:サイエンスフィクション
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